ピロリ菌はどんな細菌か

ピロリ菌とは、正式名称がヘリコバクター・ピロリ菌です。日本では、上下水道が未発達で井戸水を飲む機会が多かった50歳以上の人に感染が多くなっています。ピロリ菌に感染すると慢性萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、さらには胃がんにかかることがあります。特に50代以上の人にとっては、ピロリ菌に感染していないかという自分の胃の状態を把握していくことは大切です。

どんな細菌か

胃のなかには0.1規定の塩酸が存在するため、口から胃内へ入ってきた細菌は塩酸により殺菌されてしまいます。このように、胃の内部は細菌の生育には適さない環境がつくりあげられていることから、胃には細菌は生息できないと長い間考えられてきました。このような概念を根本からくつがえしたのは、オーストラリアの若い消化器病医のマーシャルでした。1982年、彼によって初めてヒトの胃粘膜から、らせん状の細菌が分離培養されました。ピロリ菌は培養の難しい細菌で、培養期間も普通の細菌より長く行う必要がありました。その後、彼は病理医のワレンと精力的に仕事を推し進め、ピロリ菌感染と胃粘膜病変との関わりを次々と明らかにしていったのです。

ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形をした細菌です。胃には強い酸(胃酸)があるため、昔から細菌はいないと考えられていましたが、その発見以来、さまざまな研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深く関っていることが明らかにされてきました。

慢性胃炎や胃潰瘍になりやすい

ピロリ菌は胃の中に好んで住みつき、胃の壁を傷つける細菌です。胃の中は強い酸性で「細菌が住めない」と思われていたため、1983年に発見されるまでに長い時間を要しました。ピロリ菌というかわいらしい名前は、胃の出口を意味する「幽門=ピロルス」から取っています。これはピロリ菌が幽門から初めて見つかったことに由来しています。ピロリ菌は慢性胃炎や胃潰瘍になる原因の1つというよりも、主な原因です。胃の粘液が減っていき、毒素で胃壁が傷ついたりします。

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